電気がお客さまに届くまで

〜電気が生まれて届くまで。当たり前じゃない、電気が安全に使えること〜

電気の安全な供給を支える、確かな技術

私たちの暮らしに欠かせない電気。普段何気なく使っている電気ですが、実は発電所から皆さまのご家庭に届くまで、多くのプロフェッショナルが関わり、さまざまな道のりを経ています。

一つひとつのコンセントの向こう側には、想像以上に複雑で精密なシステムと、それを支える確かな技術があります。

ここでは、その壮大な旅と、安全を守り続ける人々の努力を分かりやすくご紹介します。

2万3千V50万V6,600V100V・200V発電所変電所(昇圧)送電線変電所(降圧)配電線・電柱ご家庭
電気が届くまでの流れ。発電所で作られた電気は、変電所で電圧を上げて送電線で遠くまで運び、変電所と電柱の変圧器で電圧を下げてご家庭に届きます

1. 電気のふるさと:発電所

多様な発電方式で私たちの暮らしを支える電気を生み出しています

発電所の役割

発電所は、私たちの生活に欠かせない大量の電気を生み出す重要な拠点です。一つの発電所だけでは天候や設備のトラブルで電気が不足することがあるため、火力、水力、原子力、太陽光、風力などの異なる発電方式を組み合わせることで、いつでも安定して電気をお届けできるよう工夫されています。

それぞれの発電方式が得意な場面で力を発揮し、互いに補い合いながら、24時間365日途切れることなく電気を供給しているのです。

火力発電

石油、石炭、天然ガスを燃やして蒸気を作り、タービンを回して発電。日本の主力発電方式です。

水力発電

ダムで堰き止めた水を高いところから落とし、水車を回して発電する環境にやさしい方式。

原子力発電

ウラン燃料の核分裂熱で蒸気を作り発電。少ない燃料で大量の電気を作ることができます。

太陽光発電

太陽の光を太陽電池パネルで直接電気に変換。燃料不要で二酸化炭素を出しません。

風力発電

風の力で大きな羽根を回し発電機を動かします。風の強い場所で効率よく発電。

バイオマス発電

木材チップや燃えるゴミなどを燃やして発電。再生可能な資源を有効活用します。

携わる人々

発電所では、多くのプロフェッショナルが私たちの安全な暮らしを支えています。中央制御室では、運転員が24時間体制で発電の状況をモニターで監視し、異常がないか常にチェックしています。まるで飛行機のパイロットのように、集中して重要な設備を見守っているのです。

中央制御室で、並んだモニターを見ながら設備の状況を確認する運転員
  • 中央制御室での24時間監視体制
  • 定期的な設備点検・保守作業
  • 緊急時の迅速な対応と復旧作業
  • 環境への配慮と安全管理

2. 電気の旅立ち:変電所・送電線

電気が遠い旅に出発するための準備と、安全な道のりを支える技術

変電所の役割:電気のパワーアップステーション

変電所は電気の「変身工場」です。発電所からやってきた電気は、まだ2万3千ボルトという「普通の強さ」。でも、遠くのお家まで電気を運ぶには、途中でパワーがなくなってしまいます。

そこで変電所が特別な装置「変圧器」を使って、電気を50万ボルトの「スーパー電気」に大変身させます。この変身技を「昇圧」と呼んでいます。強くなった電気は、遠い道のりも元気に進んでいけるのです。

変電所の変圧器。発電所から届いた電気の電圧を変えて、送り出します

なぜ昇圧が必要?

電圧を高くすることで、送電中の電力ロスを大幅に削減できます。これにより、遠くまで効率よく電気を届けることができるのです。

送電線の役割:電気を効率よく遠くまで運ぶ「大動脈」

送電線は電気が流れる「大動脈」です。高さ50メートルを超える巨大な鉄塔に、太い電線が3本〜6本ずつ張られています。まるで空中に架かる橋のように、山や川を越えて電気を運んでいます。

送電線の鉄塔。空高く張られた電線で、山や川を越えて電気を遠くまで運びます
鉄塔の高さ50〜100メートル(15階建てビル相当)
電線1回線あたり3本(3相交流)の特別な金属製
送電可能距離数百キロメートル
安全設計避雷線による落雷保護、風雪に耐える構造
高さ 50〜100m(15階建てビル相当)避雷線落雷から電線を守る電線は1回線あたり3本(3相交流)送電距離は数百km山や川を越えて電気を運ぶ
送電線の鉄塔。頂上の避雷線で雷から守り、腕金ごとに3本の電線を張って、50万ボルトの電気を数百キロメートル運びます

送電線システムの重要な役割

送電線システムは、高さ50〜100メートルの巨大な鉄塔と太い電線が一体となって、50万ボルトの高電圧を数百キロメートルにわたって効率よく運びます。山や川を越えて電線を支え、避雷線で雷から守りながら、私たちの暮らしに欠かせない電気を安全に届けています。

電気の安全管理と守る人々

高電圧の電気を安全に送るため、多くの専門家が日夜働いています。送電線の点検には最新のドローンを使い、高所作業の専門技術者たちは命綱を付けて鉄塔に登り、電線の状態を確認します。

台風や雷の後には緊急点検を行い、異常があれば即座に修理。私たちが安心して電気を使えるのは、こうした人々の努力があるからなのです。

  • ドローンによる効率的な空中点検
  • 専門技術者による高所での安全作業
  • 24時間365日の監視・保守体制
  • 自然災害時の迅速な復旧・建設作業

3. 電気の近道:配電線・電柱

地域密着型の電力供給を支える配電システム

配電線の役割:電気を運ぶ「毛細血管」

配電線は、変電所から各地域へ電気を運ぶ「毛細血管」のような大切な役割を担っています。血管が体の隅々まで血液を運ぶように、配電線は街の隅々まで電気をお届けします。

電気を安全に家庭に届ける変圧器

電柱の上には変圧器という特別な機器が設置されており、この小さな箱が6,600ボルトの電気を100ボルト・200ボルトの家庭用電圧に変えてくれます。まるで電気の「翻訳機」のような働きをして、私たちが安全に使える電気に変身させているのです。その他にも、電気の流れを調整するスイッチや、落雷から守る避雷器なども一緒に設置されています。

配電線 6,600V変圧器6,600V → 100V・200V に変える電話線・インターネット回線・ケーブルテレビの線 など引き込み線避雷器・スイッチご家庭
電柱のしくみ。上段の配電線(6,600ボルト)の電気を変圧器で100ボルト・200ボルトに変え、引き込み線でご家庭へ届けます。下段には電話線やインターネット回線も通っています

電柱の役割:暮らしを支える「生活の柱」

電柱は、電気を運ぶだけでなく、私たちの生活に欠かせない様々な線を支える「生活の柱」です。まるで「情報の交差点」のような役割を果たし、街角に静かに立っている電柱は、実は私たちの豊かな暮らしを24時間365日支え続けているのです。

街角の電柱。配電線のほか、変圧器やさまざまな線を支えています

主な配線

電気の配線 / 電話線 / インターネット回線 / ケーブルテレビの線 / 防災無線 / 街灯の配線 など

地域の電力供給を支える人々:街の電気のお医者さん

配電線や電柱を維持するため、地域の「電気のお医者さん」とも呼べる作業員の方々が日夜活躍しています。彼らは地域の隅々まで知り尽くし、お客さま一人ひとりの電気の使い方に合わせて、きめ細やかな配電サービスを提供しています。

高所作業車から電柱の上の設備を点検・保守する作業員
  • 定期的な配電設備の点検・保守作業
  • 台風や停電時の緊急対応・迅速な復旧作業
  • 新規接続や設備増設への柔軟な対応

4. 電気との出会い:ご家庭へ

スイッチON!で、電気が使えるまで

引き込み線からブレーカー、コンセントへ

電柱から皆さまのお家へ向かう最後の道のりが「引き込み線」です。この線を通って、長い旅をしてきた電気がついにご家庭に到着します。まず電気メーターで使用量をしっかりと計測し、その後分電盤(ブレーカー)へと進んでいきます。

分電盤は電気の「交通整理係」のような役割を果たしています。ここから各お部屋へ電気が分かれて向かい、最終的に壁のコンセントに到達します。

コンセントに家電製品のプラグを差し込む瞬間、発電所から始まった電気の長い旅が完結し、私たちの便利で快適な暮らしが始まるのです。

引き込み線0 1 2 3 4電気メーター分電盤(ブレーカー)漏電ブレーカーコンセント家電製品
家の中の電気の流れ。引き込み線 → 電気メーター → 分電盤(ブレーカー) → コンセント → 家電製品

電気メーターの役割:電気の「家計簿」

電気メーターは、皆さまがお使いになった電気の量を正確に測る「電気の家計簿」です。従来のメーターは検針員の方が毎月お伺いして数字を読み取っていましたが、最近では「スマートメーター」という賢いメーターが主流になってきています。

スマートメーターは、まるで電気の「おしゃべり上手」のような存在です。30分ごとに電気の使用量を自動的に記録し、無線でデータを送信してくれます。これにより、お客さまの電気の使い方がより詳しく分かるようになり、節電のアドバイスや最適な料金プランのご提案ができるようになりました。また、停電時の復旧作業も遠隔で行えるため、より迅速な対応が可能になっています。

安全な電気利用のために:みんなで守る電気の安全

電気を安全にお使いいただくため、分電盤には「漏電ブレーカー」という優秀な安全装置が設置されています。これは電気の「見張り番」のような存在で、電気が正常でない流れ方をした時に、瞬時に電気を遮断してお客さまの安全を守ります。

でも、電気の安全を守るのは機械だけではありません。お客さまご自身の安全な電気の使い方も、とても大切な要素です。濡れた手でコンセントに触らない、たこ足配線を避ける、古い電気製品は定期的に点検するなど、日常の小さな心がけが大きな安全につながります。皆さまの安全意識と私たちの技術が一緒になって、初めて本当に安全な電気利用が実現できるのです。

5. 私たち新電力の役割:電気を「選ぶ」時代へ

電力自由化により実現する、多様で最適な電力サービスの提供

電力自由化とは? — 電気を「選ぶ」自由が生まれた背景

2016年4月、日本の電力業界に大きな変化が起こりました。それまでは、お住まいの地域によって電力会社が決まっていて、お客さまには選択肢がありませんでした。

電力自由化により、お客さまが電力会社を自由に選べるようになりました。料金の安さ、サービスの充実度、環境への配慮など、お客さまの価値観やライフスタイルに合わせて、最適な電力会社を選べるようになったのです。

電力自由化で、街のどの家庭・事業所も電力会社を選べるようになりました

新電力の仕事の裏側 — お客さまに最適な電気をお届けするために

私たち新電力は、お客さまに安定した電気をお届けするため、見えないところで様々な工夫をしています。電気は「作ったその瞬間に使わなければならない」という特殊な商品です。

毎日、毎時間、お客さまがどのくらい電気を使うかを予測し、必要な分だけ電気を調達する。この複雑で繊細な仕事を、私たちは日々行っています。

画面のデータを見ながら、お客さまの電気の使い方を予測し、調達の計画を立てます

電力調達業務

日本卸電力取引所(JEPX)から電気を仕入れたり、太陽光発電所と直接契約したりして、お客さまに最適な価格で電気をお届けします。

需給管理業務

お客さまの電気使用量を予測し、必要な分だけ電気を調達する「電気の在庫管理」です。

料金プラン開発

お客さまの多様なライフスタイルに対応した料金プランを開発。ガスとのセット割引やポイントサービスなど、お得な特典も用意しています。

お客さまサポート

契約のお手続きから、お引越し時の手続き、電気料金のご相談まで、お客さまに寄り添った丁寧なサポートを提供しています。

安定供給への貢献 — みんなで支える電力システム

私たち新電力は既存の送配電網を「借りて」電気をお届けしています。これは、宅配便会社が既存の道路を使って荷物を届けるのと同じです。

一般送配電事業者が管理する「電気の道路」を使って、お客さまに電気をお届けしています。これにより、効率的で環境にも優しい電力供給が実現できています。

電力会社 A当社(新電力)電気を調達してお届けする電力会社 B送配電網(電気の道路)地域の一般送配電事業者が管理。各社が共通で使うそれぞれの会社と契約したお客さま
送配電網(共有インフラ)のしくみ。複数の電力会社が、地域の一般送配電事業者が管理する共通の送配電網を使って、それぞれのお客さまに電気を届けます

6. 電気を支えるプロフェッショナルたち

安心と信頼をあなたへ

かけがえのないエネルギー

電気は私たちの生活を豊かにするかけがえのないエネルギー。朝起きてから夜眠るまで、暮らしのあらゆる場面で活躍しています。

24時間365日を支える人々

発電所の運転員から送電線の保守員、配電工事の作業員、新電力の社員まで、数えきれないプロフェッショナルが働き続けています。

安全で安定した電気を届けるために

最新技術の導入、設備の点検・保守、緊急時の迅速な対応体制で、お客さまの信頼にお応えします。

持続可能な社会に向けて

省エネや地球環境への配慮、再生可能エネルギーの活用で、未来の世代のために取り組んでいます。

「電気を選ぶ」ことの価値

お客さまのライフスタイルに合わせた最適なプラン、きめ細やかなサポート、そして私たちが提供する「安心」。

私たちの想いと技術を、ぜひ知ってください

これからも皆さまの暮らしに寄り添い確かな電気を届け続けます。

当たり前を支える私たちの想いと技術、そして皆さまに最適な電気をお届けする新電力の取り組みを、ぜひ知ってください。

お問い合わせ・ご相談

お申し込みのご相談や、料金・ご契約についてのご質問を受け付けています。